ティファニーで朝食を

『ティファニーで朝食を』トルーマン・カポーティ(著),村上春樹(翻訳)

書評
執筆責任者:シト
今回私が紹介する書籍は、トルーマン・カポーティ 村上春樹 訳『ティファニーで朝食を』だ。作家の説明をする。トルーマン・カポーティは、アメリカ文学において、1939年から1945年の第二次世界大戦時で取り扱われる人物だ。彼は短編小説を多く書いている。例えとして、夜の木やクリスマスの思い出などが挙げられる。彼の作品で有名なのは『ティファニーで朝食を』と『冷血』だ。『冷血』は、田舎で殺人事件が起こり、それを取材し書いたものだ。彼の作品としては重要なものとされている。今回取り扱った本のあらすじを書く。主人公はジョーからアフリカにホリーがいるかもしれないという話を聞く。それから、彼女との思い出を振り返る。時は第2次世界大戦中、主人公はニューヨークのあるアパートメントに引っ越してくる。そこで、主人公はホリーという女性と出会う。彼女は上品で細く、健康な雰囲気があり、清潔さがあった。彼女とのやり取りを通して主人公は、彼女に惹かれていくというものだ。この本はアメリカ文学を学ぶ上で非常に読みやすい本だ。この作品には、赤狩り、特にその中のマッカーシズム、1940〜1950年の女性像、第二次世界大戦中の日系アメリカ人の扱い、大恐慌、同性愛などといったアメリカ史を勉強する上で非常に役に立つテーマがある。『ティファニーで朝食を』の映画の影響で美しいラブコメと思われているが、原作は全く違う。原作には、他には見ることが出来ない奔放さや、性的開放性、潔いいかがわしさを持つ女性が描かれている。決して手に入ることのない女性がそこにはある。ここに人は惹かれ、この作品は読まれ続けているのかもしれない。映画と比べるのもよし、時代背景を知って分析してみるのもよし、様々な方向からぜひ読んでみてほしい。
(746字)

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