AIが答えを出せない 問いの設定力

『AIが答えを出せない 問いの設定力』鳥潟幸志 (著)

書評
執筆責任者:匿名希望
今回私が書評に選んだ本は,鳥潟幸志の「AIが答えを出せない 問いの設定力」という本である.この本には,Afterコロナならぬ,After AI時代に必ず重要になる能力について説明されている.それは,問いを立てるチカラである.本書では,先ず,After AI時代において求められるスキルは何だろうか?それは問いの力である,と紹介されており,次に第2章では,そもそも,なぜ,問いを立てるチカラが必要なのかについて述べられている.そのうえで,次の第3章では,問いの設定力を高めるためにはどういったチカラを高めればよいのかについて,5つの視点別に解説されている.第4章では,決めるチカラについて述べられている.第3章までとガラリと雰囲気が変わったような気もしなくもないが,実は,決めるチカラというのは,問いを立てることについて,深く重要な関わりがあるようである.第5章では,リーダーシップを磨くことの重要性について述べられている.ここでの内容は,問いを立てるチカラそのものというよりかは,磨き上げた問いを立てるチカラを実際に活かす場面における重要な部分について述べられている.第6章では,「自分らしさ」に沿って生きる力とは?という題目で,問いを立てるチカラを磨いてくことで,その磨いた力が,自由に生きる力にも繋がりうる,という話がなされており,ある意味真骨頂なのかもしれない.第7章では,「自分らしさ」を発見する問いの設定力という題目で,これは,自己内省をする上で非常に気付かされるものが有るのかもしれない,と個人的に感じている.簡単に述べると,磨き上がった問いを立てるチカラにより,過去の自分のアーカイブから,問いのチカラを持って,自分を再発見し,未来への方向性を決めることができる,という話のようである.実に素晴らしい本であった.本書を手に取る方々の健闘を祈る.
(779文字)

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基礎教養部

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